電気化学 測定用電極

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リングディスク電極

リングディスク電極

NTTアドバンステクノロジ(株)が開発したプリント電極は、ガラス基板上に形成されたリングディスクタイプの電極です。電極の種類としてはカーボン、金、白金があり、ラジアルフローセルの電極としても利用できます。
ラジアルフローセル電極として用いる場合は、微量送液することによりクーロメトリックに電解効率を得ることができます。この時、中心のディスク電極で酸化反応(還元反応)を行い、反応生成物をリング電極で検出します。これにより物質の同定と定量が一度にできることや、後続化学反応の解析ができるなどの特徴があります。

例えば本電極上にテキサス大学のAdam Heller教授が開発したオスミウムポリマー/ホースラディッシュペルオキシダーゼ HRP(Horse Radish Peroxidase)を固定化すると、過酸化水素を選択的に計測できます。
このように各種酸化酵素と組み合わせることにより様々なフローインジェクション分析システムが構築できます。

  • 仕様
  • センサーの作製
  • オプション

リングディスク電極のサイズ

  • ディスク電極直径 : 3 mm
  • リング電極外径 : 6 mm
  • リング電極内径 : 4 mm
  • リング電極部分スリット幅 : 約1 mm
  • 電極厚み : 0.05〜0.15 µm程度


リングディスク電極の種類

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商品コード 品名及び明細 枚数
002081 リングディスク電極Au 3枚
002082 リングディスク電極Pt 3枚
002083 リングディスク電極C 3枚


センサー作製の模式図を下に示します。オスミウムポリマーを予め洗浄したカーボン電極の上に塗布した後、室温で乾燥させ、その上に酵素溶液を重層し、グルタルアルデヒドのような架橋材を用いて、固定化します。オスミウムポリマーにはペルオキシダーゼ酵素が固定化されていますので、過酸化水素と酸化反応が起こり、引き続きオスミウムポリマー、ペルオキシダーゼと電極間で還元反応が起ります。この時の反応条件は銀塩化銀電極に対して、0 V です。よって、酸化反応系の酵素を用いることにより、簡単にバイオセンサーが構築できます。

センサーの構造


シリンジ等を用いてオスミウムポリマーを2 µL電極上に滴下します
シリンジ等を用いてオスミウムポリマーを2 µL
電極上に滴下します。

グルコースセンサーを作製し, ALSモデル1206B ハンドヘルド2ch 電気化学 アナライザー, MAB40マイクロダイアリシスポンプ, ラジアルフローセルを用い て上記のテストを行った結果を示します。

os_04.jpg

酸化酵素の一例
・グルコースオキシダーゼ
・乳酸オキシダーゼ
・グリセロールオキシダーゼ
・キサンンオキシダーゼ
・コリンオキシダーゼ
・グルタメートオキシダーゼ
os_05.jpg

商品コードをクリックするとWEB見積書に自動入力できます(一部商品除く)
商品コード 品名及び明細
002089 フィルムリングディスク電極(10枚入)
002088 フィルムスプリット電極(10枚入)
012798 クロスフローセル
012799 ラジアルフローセル
012817 フローセル用ダミーブロック
013345 モデル2325 バイポテンショスタット




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