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HRシリーズ 高分解能小型光ファイバースペクトロメータ
HRシリーズは、UVからNIR の波長領域における透過・吸光測定や反射測定を高分解能で瞬時に行える、光ファイバー型マルチチャンネル分光器です。USBバスパワー対応で、文庫本サイズの省スペース設計。ビー・エー・エスの電気化学アナライザーと組み合わせることにより、高感度な分光電気化学測定が可能になります。
HRシリーズは、お客様ご希望の仕様に合わせてアップグレードパーツをお選びいただける、CTO(configuration to order:注文仕様生産)モデルです。汎用性に優れるお得な固定モデル HR4000CG もご用意しております。
特長:
- レーザーの測定、原子吸光、発光測定、気体の吸収スペクトル測定
- 吸収・反射・蛍光測定
- 波長分解能 :グレーティングとスリットにより選択可能
- 検出部:リニアシリコンCCDアレイ
- 電源:USB インターフェースから供給(USB2.0対応)
レーザーのサンプルスペクトル
モデル | HR4000 | HR2000 |
商品コード | お問い合わせ下さい | |
仕様 | ||
測定波長域 | 200 〜 1,100 nm | 190 〜 1,100 nm |
分解能(FWHM) | 0.02 〜 8.4 nm (装置構成に依存) |
0.035 〜 6.8 nm (装置構成に依存) |
積算時間 | 4 ms 〜 20 s(continuous) 10 µs 〜 4 ms(shutter) |
10 ms 〜 65 s (20 s typical) |
ダイナミックレンジ | 3.4 × 106(system) 1300:1(シングルサンプリング) |
2 × 108(system) 1300:1(シングルサンプリング) |
ファイバーコネクター | SMA905(0.22 NA) | |
S/N 比(最大信号時) | 300:1 | 250:1 |
グレーティング | 15 種類のグレーティングから選択 | |
検出器 | 3,648素子CCDアレイ | 2,048素子CCDアレイ |
スリット | 5, 10, 25, 50, 100, 200 µm 幅から選択 | |
フィルター | ロングパス、バンドパスフィルター(組込み) | |
インターフェース | USB 2.0, RS-232(2-wire), I2Cシリアルバス(2-wire) | |
大きさ | 148.6 × 104.8 × 45.1 mm | |
重さ | 570 g | |
ソフトウェア | Ocean Insight専用ソフト(別売) |
グレーティングと有効波長帯域の選択
HRシリーズ小型光ファイバースペクトロメータをご注文の際は、下記表より、グレーティングと有効波長帯域を選択して下さい。
No. 用途 Lines スタート波長 スペクトルレンジ ブレーズ波長 HC-1 UV/NIR 300 N/A 850 nm variable H1 UV 600 199 〜 400 nm 450 〜 460 nm 300 nm H2 UV/VIS 600 199 〜 400 nm 450 〜 460 nm 400 nm H3 VIS/Color 600 300 〜 500 nm 446 〜 456 nm 500 nm H4 NIR 600 400 〜 700 nm 430 〜 450 nm 750 nm H5 UV/VIS 1,200 199 〜 250 nm 226 〜 229 nm Holographic/UV H6 NIR 1,200 425 〜 875 nm 167 〜 210 nm 750 nm H7 UV/VIS 2,400 N/A 72 〜 102 nm Holographic/UV H9 VIS/NIR 1,200 300 〜 600 nm 197 〜 218 nm Holographic/VIS H10 UV/VIS 1,800 200 〜 500 nm 121 〜 147 nm Holographic/UV H11 UV/VIS 1,800 320 〜 770 nm 83 〜 140 nm Holographic/VIS H12 UV/VIS 2,400 N/A 60 〜 100 nm Holographic/VIS H13 UV/VIS/NIR 300 N/A 925 nm 500 nm H14 NIR 600 450 〜 725 nm 430 〜 448 nm 1,000 nm
- No.
- グレーティング番号
- Lines
- グレーティング溝の密度を表しています。Lines/mm の値が大きいほど
分解能が高くなりますが、スペクトルレンジは小さくなります。- スタート波長
- 低波長側のスペクトルウィンドウ端の設定範囲です。例えばスペクトルレンジが650 nmのグレーティングのスタート波長を200 nmに設定した場合、200~850 nmのウィンドウ幅で測定を行います。スタート波長が高波長側になるほど、スペクトルレンジは小さくなる傾向があります。
- スペクトルレンジ
- 表示されるスペクトルウィンドウ幅を表します。例えば、グレーティングNo.6 の場合、
有効な波長領域500〜 1,100 nm 内の200 〜 270 nm のウィンドウ幅で測定を行います。この数値が小さいほど分解能が高くなります。- ブレーズ波長
- そのグレーティングで最も相対感度が高い波長です。
スリット
品名および明細 | 解像度 |
SLIT-5 スリット5µm: 5µm(W)×1mm(H) | 〜5.3 pixels |
SLIT-10 スリット10µm: 10µm(W)×1mm(H) | 〜5.7 pixels |
SLIT-25 スリット25µm: 25µm(W)×1mm(H) | 〜7.5 pixels |
SLIT-50 スリット50µm: 50µm(W)×1mm(H) | 〜11.6 pixels |
SLIT-100 スリット100µm: 100µm(W)×1mm(H) | 〜21 pixels |
SLIT-200 スリット200µm: 200µm(W)×1mm(H) | 〜42 pixels |
スリット幅は、分解能と入力される光強度の兼ね合いで選択します。詳細は、光学分解能のページをご覧下さい。
検出器アップグレード
品名および明細 |
DET4-UV UV4 検出器アップグレード: 360nm 以下の用途に必要な検出器 用石英窓 |
L4 集光レンズ: 光捕集効率を増加させるために検出器に設置する円筒形レンズ |
DET4-200-1100 マルチバンドパス (グレーティングHC-1の選択時に使用します) |
L4 集光レンズは光強度を増すためのレンズです。蛍光測定などに使用します。DET4-UVは360nm以下のUV領域を測定する時に追加します。